あれ? 文字が、遅れて打ち込まれてるよ?(単なるメモリ不足)
「新本格」ミステリ作家第一世代の中でも、とりわけユーモア溢れるユニークな作品を見せてくれる我孫子武丸さん。「8の殺人」とかの速水三兄妹シリーズではいちお萌えな私ですが、この「人形シリーズ」でも個性的なキャラクタ描写が楽しいです。
短編集一編、長編二編の前三作までで、かなり進行したおむつ(妹尾睦月)と嘉夫との仲(何故か目録からは「人形は眠れない」が消えてるけど……)。今回の六つの短編で、それが事件を通して少しずつ変化していく、連作短編らしい趣向が抜群。ラストの「夏の記憶」なんか、ほとんどショートショートといってもいいくらいの短さですが、とある仕掛けにはうならされました。久々に良いミステリィの見本を見たといった感じです。
好きな一編は、「ママは空に消える」。「ママは、お空の上のおばちゃんのところに行った」という園児の言葉を手がかりにした一種の暗号ものですが、本気でこんな作品を書くとは……パロディなのかと思ったくらい。
巻末には、我孫子さんといっこく堂との対談も収録。これ、ノベルス版のときにやったやつだと思うんですけど、ここで出た話はその後どうなったのだろう……。
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