「さよなら、おばあちゃーん。また夏に来るからねー」
「ええ。たおるちゃんも、晶哉くんも、元気でね」
ーー―
がたんごとん。がたんごとん。
くー、くー……
「……あらあら、ふたりとも、電車の中で寝ちゃって。風邪引くわよ……。……うふふ、それにしても、仲良く肩寄り添いあって……」
ぱしゃ。
「……!? な? お、おばさん、今……」
「あらあら晶哉くん、起こしちゃったかしら?」
「い、いや、それはいいんですけど……」
「これ? ううん、ちょっとカメラのフィルムが余ってたから」
「と、撮ったんですか!? な、なにを、ちょ、おばさ……」
「ふたりとも本当の兄妹みたいだったわよー。ーーそれから、わたしのことは」
「……おかあさん」
「よろしい」